扶助の種類と例外的な現物支給について

生活保護の扶助は「生活扶助」「住宅扶助」「教育扶助」「医療扶助」「介護扶助」「出産扶助」「生業扶助」「葬祭扶助」の8種類です。
これらは基本的に現金によって給付されますが、「医療扶助」「介護扶助」など例外的に現物支給されるものもあります。

まず「医療扶助」ですが、現物支給が中心になっています。というのも生活保護の場合、診察は医療券によって行われます。なので料金の支払いがないまま、薬剤や治療材料を受け取ることができます。

次に「介護扶助」ですが、給付されるものによって現金給付と現物支給に分かれます。

介護扶助の現物給付は主にサービスです。居宅介護や予防介護といった介護士から受けるサービスが現物支給されます。
逆に現金給付の対象になるのが福祉用具や住宅改修などです。これらは現物で給付することに適していないため、費用が現金給付されます。
生活保護の扶助で支給される現物について解説しました。医療扶助や介護扶助などの医療や人的なサービス以外は現金での給付によって支給されます。
そのため食品や勉強道具などの現物支給はありません。

医療扶助の一部の例外を除き、原則は現金給付となります。