近年社会問題としてニュースや記事でもよく見かけるネットカフェで生活をする、いわゆるネットカフェ難民。ネットカフェ難民とはさまざまな事情から住む場所を失い、インターネットカフェを生活の中心とした方々のことをいいます。その背景には昨今の経済状況の悪化による収入の低下や失業によるもの、家庭の事情により、家で生活することが難しいといった事情によるものです。

この記事ではネットカフェ難民を抜け出すにはどうすればいいのか?ネットカフェ難民で困ることや、リスクについて解説していますので、最後までご覧になってください。

1.ネカフェ難民から抜け出したい!生活を安定させたい女性は何をしたらいいか解説

実はネットカフェ難民に陥ってしまっている方のほとんどは現状に満足しているわけではなく、ネットカフェ難民から抜け出したいと思っています。理由としてはやはり狭い空間であり、くつろぐことが難しいことや、半個室であるためにどうしても他の席の音やにおいがしますのでプライベート空間としては満足のいく環境ではないことが挙げられます。

最近ではシャワーブースがあったり、鍵付きの個室があったりもしますがグレードをあげるとその分利用料金も高くなってしまいます。
女性であれば半個室なので思わぬ犯罪に巻き込まれるリスクもあります。

生活を安定させるために女性は何をすればいいかですが、まずはアルバイトでもいいのでしっかり仕事をして貯蓄していきます。
その積み重ねをすればある程度の資金がたまりますのでその資金をもって、まずは格安の賃貸物件に住居をうつしましょう。

そうすることでプライベート空間が生まれネットカフェ生活よりも心理的にも幸福感を得ることができます。

賃貸に住むことで住所を取得することができるので、そこから正社員として働ける様に活動することで、安定に近づくことができます。その際、仕事を選ぶのではなく、自分にできそうな仕事はどんどん応募していくことで早期に就職することができるでしょう。

2.生活に困って行きついた「ネットカフェ」。どんな生活をしているの?

普段ネットカフェを利用しない方はそもそもネットカフェで生活なんてできるの?と考えると思います。

先ほども簡単に触れましたが、最近のネットカフェはシャワーブースがあったり、女性のためのパウダールームやランドリーがあり、店内で食事を注文することも出来ることから、一通りの生活はできると言えます。

Wi-Fi環境が整っているネットカフェも多いので、外部との連絡をとることやネット環境を利用するのにも困らず、便利に利用することが可能です。
しかし、半個室であるため隣の人の音や食事のにおいが気になって眠れないという方も多く、狭い空間であるため、快適な生活には程遠いと言わざるを得ないかもしれませんが、最低限生きていくための生活はできます。

3.どっちが高い?ネットカフェと賃貸

ネットカフェと賃貸、どっちが高いかについてですが、賃貸だと家賃以外にも初期費用として敷金、礼金が必要となる場合があります。

敷金とは家賃滞納時や退去時の原状回復にかかる費用として先に預けておくお金のことで、相場は1ヶ月分の家賃という場合が多いです。退去時に残金は返却されます。

礼金は大家さんにお礼として支払うお金のことをいいます。地域により異なりますが礼金も家賃の1ヶ月分というのが多く見受けられます。
また、賃貸でも1ルームからLDKタイプとさまざまで立地条件などで家賃も大きく変わりますので、高いか安いかは物件次第ということになりますが、住所を得られることと信頼を得ることができるのでこれはお金に変えられない価値といえます。

一方ネットカフェですが、こちらも地方により料金形態が若干違い、料金パックの選び方により異なりますが、ナイトパックだけの利用で1ヶ月過ごすと1日約1000円で30日換算しますと月約30000円となります。
しかし滞在時間は限られるため、24時間の利用プランにすると1日約3000円で30日換算しますと月約90000円と地方の賃貸物件の家賃並みの利用料となります。
この様に利用プランによって変動しますので一概に安いとは言えないかもしれません。

それにいくら安く抑えることができても、住所がなく、プライベートも賃貸に比べるとかなり少なくなりますので、値段だけで判断するのではなく、お金以外の面でも判断する必要があります。

4.ネットカフェに住んでいると何が困るのか

先ほども紹介した様にネットカフェに住んでいることで困ることは半個室であるが故にプライベートが完全にあるとは言えないことです。
特に女性の方はパーテーションの上から覗かれて怖い思いをしたといった口コミも見受けられますので、安心できないという怖さがあります。

他にも住所がないので、安定した仕事を見つけることが難しく、家を探したい際も住所不定となってしまうため信頼が得られずに断られてしまうというケースもよくあります。
住所がないので郵便物の受け取りも困難となり、何かと困ることが起こります。

また現在も世界的に猛威をふるっているコロナウイルスですが、過去に緊急事態宣言が発令された際に東京都のネットカフェも休業要請の対象となり、多くのネットカフェ難民が途方に暮れたという話はまだ記憶に新しいです。中には路上生活をせざるを得ないといった方も増加した様に、情勢や店舗の閉鎖などの理由で急に行き場がなくなるというリスクがあります。

5.仕事を探すにも転居するにも「定住所」が必要?

先ほども少し触れましたが、安定した仕事を見つけようとした際、住所は必ず必要と言っても過言でありません。仕事に応募する際は基本的にまずは履歴書を提出しますが、どんな履歴書にも名前、住所、連絡先を書くことから始まります。
その際にネットカフェ生活だと住所を書くことができないので、この時点でかなり不利な就職活動となってしまいます。
このことからネットカフェで生活している人は安定した職につくことが難しく、日雇いの仕事やアルバイトで食い繋いでいるということが多く、なかなか安定した仕事につけないというケースがよくあります。

転居の際にも、住所不定の状態では信頼がなく賃貸契約を結ぶこともできないということがあります。ですので、今既にネットカフェ生活をしていて住所がなくて困っているという場合には頼れる家族や親戚、友人がいるのであれば相談してみる。
それができないなら住み込みの正社員として仕事を探してみて安定してきたタイミングで新たに賃貸契約を検討してみるということで現状を変えることが出来るかもしれません。

6.ネカフェ生活から抜け出して新しい生活を始めるには?

現状のネットカフェ生活を辞められるのであれば辞めていることとは思いますが、さまざまな理由からネットカフェ生活を余儀なくされている中、どのようにしてネットカフェ生活から抜け出していくのか?ですが、

まずは賃貸契約を結んで定住所を得ることが必要となりますので、日雇いでもアルバイトでもできるだけ多く働き、①初期費用等で概ね家賃の4か月分程度を働いて貯金し、賃貸契約を結べるまでこまめに不動産屋に通うことで契約することができるかもしれません。

もし、給料が十分に得られなかったり、保証人の問題など困難な場合にはリライフネットなどの初期費用がかからない物件の提供や福祉制度のサポートを行っているところに相談をしてみるのも良いでしょう。