脱法ハウスや狭小居室から引っ越ししたいけど、金銭的な理由で引っ越しができないとお悩みの方が多いようです。

脱法ハウスとは

脱法ハウスは、シェアハウスの一種で、通常の賃貸アパートよりも大幅に少ない初期費用で入居でき、さらに月々の家賃も少ないことが利点になっている賃貸物件のことです。
しかし脱法ハウスには安全性という大きな問題点があります。本来住宅は消防法や自治体の建築安全条例などで定められた基準を守って建築されます。しかし脱法ハウスはこれらの基準を守らずに建築されています。
そのため火災などの災害に対する安全性に問題があります。
さらに狭い面積に多くの人間が居住できるように設計されていることもあって住居環境は劣悪なものがほとんどになっています。
このように問題が多い脱法ハウスですが、法律で取り締まるのが難しいため、違法ではなく脱法と呼ばれています。
なぜ違法ではないのかというと、業者がレンタルオフィスとして登録し、契約者に対しても住居ではなく倉庫として契約させているためです。
そして脱法ハウスの住居者は非正規雇用などの低所得者が多いため、脱法ハウスから引っ越ししたくても金銭面が原因で引っ越しできず、劣悪な環境になえながら生活をしています。

生活福祉資金貸付制度を利用しましょう

一般的な単身者向けの賃貸アパートへの引っ越し費用は40万円程度と考えられています。このようなまとまった金額を非正規雇用者が用意するのは困難です。
しかし自治体がおこなっている低所得世帯向けの貸付制度である「生活福祉資金貸付制度」を利用すれば無利子あるいは低金利で融資を受けられます。
生活福祉資金貸付制度の総合支援資金の中には住居入居費用も含まれており、最大40万円まで一括で融資が受けられます。

脱法ハウスや狭小居室から引っ越ししたくてもできずに困っている方に解決策として、生活福祉資金貸付制度というものがあることを解説しました。
生活福祉資金貸付制度は市町村の各自治体が担当していますので、各市区町村の社会福祉協議会の窓口で相談してください。